最近では、買い物袋を持ち歩く人が増えたり、環境について考えるイベントが開かれたりと、日々の暮らしの中で環境に配慮した取り組みが広がっています。
そんな中で注目されているのが「量り売り」です。今回は、中戸次にある『量り売り からはな百貨店』をご紹介します。
『量り売り からはな百貨店』は、大分県の戸次本町通りにある古民家で、食品などの量り売りを行っています。
カフェやレンタルスペースも併設されており、地域の人々が集う場としても機能しています。
場所
大分市中心部から車で20分ほどのところにある「戸次本町」
昔ながらの町並みを残しながら、蔵や建物などを現代に活用している地域です。
駐車場はお店の横に3台分停められます。
店内の様子
農薬不使用の無農薬野菜や、国産の調味料、オーガニックのお菓子など、様々な商品を取り扱っています。店主さんが長年続けてきたマルシェで出会った生産者さんから仕入れた、安心で安全な食材を手に入れることができます。「顔が見える生産者」の商品を仕入れているそうです。
取り扱う商品数の多さに驚きました。
『量り売り からはな百貨店』は、明治33年に建てられた、旧二十三銀行(大分銀行)の建物だそう。
床や壁はリフォームしたそうですが、天井や柱は当時のままで、趣のある雰囲気でした。
柿渋を塗ったそうで、柿渋は茶色に色付き、防腐・防虫効果があるそうです。
量り売りの利用方法
量り売りが初めての方でも安心して利用できるよう、入り口に量り売りの手順が書いてありました。
手を洗う場所。ハンカチ・タオルもお忘れなく。↓
マイ容器を持参(推奨)
持参する容器は、タッパー・ビンなど。忘れた場合でも、お店の回収ビンやレンタル容器を利用可能です。
容器を計量
最初に容器の重さを測り、グラムを記入します。
欲しい食品を選んで計量
お店にあるトングやスプーンを使いながら、必要な分だけ容器に入れます。
この日は、本日のおすすめの「ジュンタ農園さんの干し芋」を購入しました。
最終計量&お会計
容器ごと計量し、容器の重さを引いた分だけ支払うシステムです。実際に行ってみた感想…「量り売りって…楽しい!」
再利用できる仕組み
お店では「マイ容器」の持参を推奨しています。
また、お客さんが不要になったビンを回収できるカゴが設置されていて、使い終わったビンを持っていくことで、他の人が再利用できる仕組みが整っています。また、レンタル容器の貸し出しも行っているので、忘れても安心して訪れることができます。
必要な量だけを購入できるため、余分な食材を捨てることがなくなります。また、過剰包装のない販売方法を採用しているため、プラスチックゴミの削減にも貢献しています。
カフェ&レンタルスペース
お店の奥にはカフェスペースがあり、からはな百貨店の商品を使ったメニューが楽しめます。
日によって出店されるお店が違うので、Instagramをご確認ください。サラダロールの日やバターチキンカレーの日など、日々ラインナップが入れ替わるのも楽しみのひとつですね。
店内には、電気を使わない「豆炭こたつ」も設置されており、朝に火を入れると夕方までじんわりと暖かさが持続するそうです。電気を使用しないため、環境にも優しく、エコな暖房方法です。
20畳のレンタルスペースでは、マコモ蒸しやアロマ作りなどを行っているそうです。SNSで最新のイベント情報を発信しているので、要チェックです。
最後に
昔の暮らしってこんな感じなのかな?とリアルに体験できました。しかし、これを単なる体験で終わらせるのではなく、当たり前のこととして生活に取り入れていくことで、初めて持続可能な暮らしが実現できるのだと感じました。
実際、毎月醤油や味噌などを量り売りで買っていく方もいらっしゃるようです。スーパーで売られているものだと、使い終わった後は容器を捨ててしまいますが、量り売りで買うことで繰り返し使える容器を活用でき、ゴミを減らすことができます。
皆さんもぜひ、『量り売り からはな百貨店』を訪れてみてください。生活を見つめ直すきっかけになるかもしれません。
情報はこちら
店名 | 量り売り からはな百貨店 |
住所 | 大分県大分市中戸次4343−1 |
定休日 | 日・月曜日 |
営業時間 | 10:00~16:30 |
https://www.instagram.com/hakariuri_karahana/ |