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【竹瓦温泉】明治12年創設!別府を象徴する建物と砂湯が人気の温泉

おんせん県大分の中でも、特に知名度の高い温泉地といえば”別府市”を挙げる方が多いのではないでしょうか。
今回は別府駅に程近く、別府の代表浴場として県内外の人たちに親しまれてきた歴史溢れる市営温泉『竹瓦(たけがわら)温泉』をご紹介したいと思います。

アクセス

別府駅から駅前通りと竹瓦温泉通りを通って徒歩10分。
大分駅からは国道10号を進み、流川通り交差点を左折して150mほどのところにあります。

竹瓦温泉の歴史

創設は明治12年(1879年)。
創建当初は竹によって屋根を覆った竹瓦葺きの建て物で、「竹ん瓦ん湯」と呼ばれていたそう。

別府温泉のシンボル的な存在とも言える現在の建物は、昭和13年(1938年)に再改築されました。

入口の屋根は元々単純な入母屋造りだったそうですが、中央部が弓のような曲線になっており、頭部に丸味をつけて両側が緩やかに低く作られた唐破風造(からはふづくり)が取り入れられました。
この唐破風造は主に城郭や寺院で見ることができるものだといい、有名な所では二条城二の丸御殿車寄や、姫路城天守閣などに使われています。
改築当時は入浴客が増加しただけでなく、豪華な屋根を持つ重厚な建て物の見学者まで竹瓦温泉を訪れ大変な賑わいだったそうです。

また内部構造も整備され、ロビーは天井が高く昭和初期のイメージを残した造りになっています。

風通しの良いロビーには座敷席もあり、お風呂上がりにゆっくりくつろげる空間です。

受付と料金について

玄関を入ると右手に受付があります。

その横に券売機があるので、こちらで券を購入して受付の方に渡します。
券売機ではオリジナルタオルやTシャツ、トートバックなどを購入することもできます。

普通浴は6時30分から22時30分まで利用でき、大人(中学生以上)300円、小人100円、小学生未満は無料です。
砂湯は6歳以上が入浴可能で、8時から22時30分(最終受付21時30分)まで利用ができ1回1500円となっています。事前予約はできません。
ただし砂湯については同時に利用できる人数が8人までとなっており、浴槽の準備や混雑の状況によってはお待ちいただく場合がありますであらかじめご了承ください。

下足箱は左手にあります。

大浴場

大浴場は入り口を上がってロビー右奥にあります。

コインロッカーは男女とも入り口横に設置されています。
お風呂の脱衣所には鍵付きのロッカーはありませんので、貴重品はこちらに入れてください。

暖簾をくぐると脱衣所があります。

脱衣所からは浴槽を望むことができ、温泉の熱気を感じる造りになっています。

浴槽は1つ。シャワーはありません。

源泉の泉温は53度以上とかなり高温のため、浴槽の温度は43度前後になるよう、施設で働く方々によって常に調節されています。

普通浴の泉質

竹瓦温泉は、男女で泉質が異なります。
男湯は湯冷めしにくく傷に効く「ナトリウム・カルシウム・マグネシウム−塩化物・炭酸水素塩泉(塩化物泉)」。
女湯は美肌泉質の代表格と言われる「ナトリウム−炭酸水素塩泉(炭酸水素塩泉)」。
どちらも、筋肉若しくは関節の慢性的な痛みや強張りや胃腸機能の低下、軽症高血圧などに効能があるとされています。

名物・砂湯

竹瓦温泉の名物・砂湯。浴衣を着て砂の上に横たわると”砂かけさん”と呼ばれる方が温泉で暖められた砂をかけてくれます。
そんな砂湯の入り口は、玄関を入って左にあります。

暖簾をくぐると更衣室があり、ここで浴衣に着替えます。

砂湯の入り方に関する看板もあるので参考にしてください。

更衣室下には砂を落とすためのシャワーや温泉があります。

浴衣に着替えたら、いよいよ砂湯に向かいます。
中は男女一緒になっており、最大8名まで利用可能です。

砂湯は、中央で分けられた2箇所を温泉で温めながら左右交互にお湯を抜き使用しています。
この日は開業前にお邪魔したため、両スペースの砂が温泉で温められていました。

ここの砂湯の特徴は、砂全体に温泉水を張って温めていることから、地熱で温められたものより“砂が重い”というところ。

温泉水をたっぷり含んだ重い砂は、全身に圧力をかけ血液の循環促進、老廃物を排出するデトックス効果などが期待できるといいます。

最後に

竹瓦温泉は再改築されてから80年以上が経つ建物です。
古い建物には汚いというイメージがついて回るものですが、竹瓦温泉は隅々まで掃除が行き届いていてどこに行っても清潔感が漂っていました。

朝早く温泉の熱気で汗だくになりながら働いていたスタッフの方々に話を伺うと、「ここは別府を象徴する場所の一つ。歴史のある古い建物だからこそ、来た人たちをがっかりさせないためいつも綺麗に掃除することを心がけています。」という言葉が。

みなさんも別府を訪れた際は歴史ある竹瓦温泉の建物を楽しみ、気持ちいいお風呂や砂湯、働く皆さんの心配りに触れて体も心も温まってみてはいかがでしょうか。

情報はこちら

 

店名 竹瓦温泉 住所 大分県別府市元町16-23 定休日 普通浴・砂湯ともに第3水曜日※祝日の場合は翌日 営業時間 普通浴06:30-22:30 / 砂湯08:00-22:30(最終受付21:30) 電話番号 0977-23-1585 別府市HP竹瓦温泉 https://www.city.beppu.oita.jp/sisetu/shieionsen/detail4.html
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