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不老泉の駐車場に昆虫食自動販売機を発見!

LOG OITAではおなじみの自動販売機を紹介するシリーズ。
今まで漬物・ダイエット食・スイーツなど、様々な種類の自動販売機を紹介してきました。

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今回は、別府市の共同温泉「不老泉」の駐車場で一風変わった自動販売機を発見したのでご紹介します。

可愛い水色の自販機に近づいてみると、そこには『昆虫食自動販売機』の文字が!

こちら、何を隠そう県内で初めて設置された食べやすいよう加工した昆虫を取り扱う自動販売機なのです。
自販機には“未来の食材!将来の食材!可能性のある食材!「昆虫食」が世界を救う!”というキャッチコピーが掲げられています。
調べてみると別府大学食物栄養科学部発酵食品学科・加藤礼識講師の研究室が中心となり2022年2月15日に設置したものなのだとか。

自販機を前に少し戸惑ってしまいましたが、世界では総人口の1/4以上、およそ20億人が昆虫を食べていると言われていますし、考えてみると日本でも昔からイナゴなどを食べる習慣があり、私も幼い頃家に客人が来るとよく蜂の子が出ていたな〜という思い出も蘇ってきました。
内容を見てみると、馴染み深い「コオロギの佃煮(1000円)」や以前カンボジアで”唐揚げにしたら美味しいんだけど高級なんだ”と聞き気になっていた「タランチュラ(2000円)」も。
因みにタランチュラを購入する場合、こちらの自販機には1000円札が1枚しか入らないそうなので、残り1000円分は硬貨を持っていくようご注意ください。

それぞれに解説が書かれていて、私がこの段で特に気になったのは「アカアシトビバッタ(1000円)」
“イナゴよりちょっとおっきい!小エビのような食感です!”と書かれた解説に思わず、味は小エビじゃないんだろうか…と後ろ髪引かれる思いでした。

他にも、飲みやすいようコオロギパウダーをプロテインにした「ザ・プロテイン(800円)」や、パティシエ監修・クーベルチョコを使用した「昆虫チョコ(1000円)」も。

中には不穏な空気を纏った「G(1000円)」の文字も。

文字をよくみると「G」のシルエットがデザインされています。

究極の昆虫シリーズには「UG(1000円)」もありました。

それにしても多種多様なラインナップ。品目は季節などに応じて変えているそうですが、数えてみると16種類のメニューが販売されていました。

そもそも昆虫食は、2013年に国際連合食糧農業機関(FAO)が発表した報告書「食用昆虫~食料と飼料の安全保障に向けた将来展望」によって、世界中で大きな注目を集めるようになりました。

現在、世界人口は増え続けおり、2050年には97億人に達するとも予想されています。
しかし、限られた土地の中で何十億人もの食料を調達するのは難しく、特に飼育に広大な土地と大量の餌が必要な畜産については人口に対して圧倒的な不足が見込まれると言い、タンパク質の不足を補うため、栄養価が高く環境負荷の少ない昆虫食が地球の危機を救う「次世代フード」として熱い視線を集めるようになったのです。

原始以来、昆虫は人間の生活に最も身近で関係の深い生物のひとつで、世界の中には3000年以上前から日常的に食べられていた記録が残る場所もあります。
古代より貴重な栄養源としてみなされ、食材として利用されてきた昆虫。
別府大学食物栄養科学部発酵食品学科・加藤礼識講師の研究室によって美味しく加工された新しい時代の「昆虫食」を皆さんもぜひ味わってみてくださいね。

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