大分市の平和市民公園で「ムッちゃん平和祭」が開催されます

2024年7月31日(水)に、大分市萩原の平和市民公園にて「第41回ムッちゃん平和祭」が開催されます。

「ムッちゃん平和像」が建立されたのは、昭和58年8月12日。
京都府宇治市に住む主婦の中尾さんが、疎開先の大分市で出会った少女「ムッちゃん」の思い出の手記を毎日新聞社が企画した”戦争体験記”に投稿し、記事として掲載されたことが記念像建立のきっかけとなりました。

当時12歳のムッちゃんは、横浜で両親と弟を戦災で亡くし、大分のおばさんを頼って疎開していました。
しかし、彼女は結核を患ってしまい、飢えと孤独の苦しみの中、昭和20年の終戦直後に西大分駅近くの防空壕の中でひとり寂しく死んでいったのだといいます。

この「ムッちゃん平和祭」は、二度と戦争による悲惨な惨禍を繰り返さないためにも、この平和像建立を機に平和への誓いを新たにするとともに、平和の理念を次の世代に伝え、世界の恒久平和を祈念するために毎年開催されています。

みなさんも「ムッちゃん」の記念像を前に、改めて平和について考える機会を設けてみてはいかがでしょうか。