2023年度の運行開始を目指して進められている大分空港と大分市を結ぶホバークラフトですが、今現在どこまで進んでいるのかまとめてみました。
ホバークラフトは利用者現象やリーマンショックなどを理由に2009年に運休していましたが、2023年度を目標に復活が決まりました。
大分市~空港間を最速約25分で結ぶ国内唯一のホバークラフト定期運行になります。
船名
現在イギリスで建造されている3隻のホバークラフトですが、2月に市民公募による船名が発表されました。
船名は白地に赤色のラインをもつ1隻目が「Baien(バイエン)」、白地に赤色の半円(先端向き)、サイドから紺の「ゆらぎ」模様をもつ2隻目が「Banri(バンリ)」、白地に赤色の半円(コクピット向き)と、取り囲む同心円状の赤・橙のグラデーションをもつ3隻目が「Tanso(タンソ)」に決定しました。
命名の由来は人物で、1隻目は「三浦梅園」、2隻目は「帆足万里」、3隻目は「広瀬淡窓」からとられています。3人について大分県は「江戸時代にそれぞれ現在の国東市、日出町、日田市において、西洋の天文学や医学、儒学など広く学問の研究や普及に取組んだ教育者として「豊後の三賢」と称されている偉人たちです。
発着ターミナルの名称
2023年5月には、大分市側の発着ターミナルの名称も発表されました。
ターミナルの名称は「ホーバーターミナルおおいた」です。
県民だけでなく初めて大分県を訪れる観光客の皆さんも含めて、誰もがホーバークラフトの乗り場と認識できる名称となっています。
通称は、「ホーバー」や「おおいた」の語感を残し、ホとボの連続や、跳ねる音を取り入れるなどして、可愛らしく親しみやすい響きを目指し、欧文表記の一部 H・O・V・O・T・Aを用いた「HOV.OTA(ホボッタ)」としました。
シンボルマークのデザインは、ターミナル外観の特徴的な形状である「空へと上昇していく」ような勾配を取り入れ構成しています。
ホーバークラフト旅客ターミナルイメージ図
大分県のホームページには、ホバークラフト旅客ターミナルのイメージ図が公開されています。
宇宙港となる大分空港を象徴し、なだらかに空へと向かって上昇する外観の下、大分県の原風景である杉林をイメージした屋内・屋外スペースが計画されています。
西大分地区に整備する旅客ターミナル施設は、屋上に展望台を備えるとともに、長さ約150mのスロープ状の屋根を歩いて登ることができる構造となっており、訪れた人が思わず足を運び、美しい別府湾を感じたくなるような姿が意図されています。
工事の様子
大分市側のターミナルができるのは、西大分地区の海辺になります。
ダイレックス春日浦店の裏手の道を海方面に進んだ先にあたります。
現在は工事中のため、立入禁止になっており近くまで行くことはできませんでしたが、西大分フェリーターミナルから海を挟んで工事の様子を見ることができました。
現在は大きな足場が組まれており、まだ建物の雰囲気などは見て取れませんでした。
完成は2023年度中となっていて、就航にあわせてオープンするとみられます。
今年度中に完成予定のホバークラフトについて、現時点で発表されている情報をまとめてみました。
ターミナルの完成、そしてホバークラフトの復活が楽しみですね。
場所はこちら↓