先日、トキハ本店8階催し場で開催中の北海道物産展へ行ったときのこと。
エレベーターホールに、屋上への案内が書かれてるのが目に入りました。
トキハ本店の屋上といえば、平成終わり頃まで小さな遊園地としてこども連れで賑わう場所だったものの、いつの間にか屋上の遊園地は閉鎖され最上階の8階までしか上がれないものと思っていました。
思えば子供の頃、おじいちゃんおばあちゃんとトキハ本店のファミリーレストランでランチやスイーツを食べ屋上で遊んでいたという儚げな記憶はありますが、一体今どうなっているのか。
実際に行ってみましたので、ご紹介します。
屋上への上がり方
屋上へはエスカレーターで上がりました。
8階から階段で上がることもできます。
屋上階に出ると、エレベーターホールには自販機が設置されていました。
扉の先が屋上です。
鳥などが入らないように開けたら閉めるようにしてください。
屋上
8階の北海道物産展は大賑わいだったのですが、この日の屋上は人もおらずとても静か。
屋上に出ると、以前はプレイランドがあった場所と思われる、人工芝が敷かれたスペースがありました。
こちらには入ることはできませんが、なんだか懐かしさを感じます。
さらに奥には、プレイランド閉園後に一時期開催されていたビアガーデンのスペースのようなところもありました。
出てすぐのところに、『トキハ神社』があります。
この記事を書くにあたって初めて知ったのですが、『トキハわさだタウン』と『トキハ別府店』の屋上にも神社があるそうですね。
奥へと進むと、以前はステージとして使われていたであろう場所の前に、テーブルと椅子がいくつか置かれていました。
エレベーターホールに自販機もありましたので、館内で購入した商品を開放感満載の屋上でゆっくり食べることができていいですね。
さらに奥へ進むと、広いスペースが。
端には喫煙所もありました。
檜物町の蛭子様(府内の六蛭子)
そしてこの屋上の一番奥にあるのが『檜物町の蛭子様(府内の六蛭子)』です。
トキハ本店南側のサンサン通りから住宅地へと東に伸びる道筋には、商売繁盛の神さま「府内六蛭子」が複数祀られています。かつて6社あったうち、現在あるのはトキハ本店屋上の檜物町、下市町、胡町(えびすまち)、万屋町(よろずやまち)の4社。小物座町にあった蛭子像は若宮八幡社に移され、中上市町にあった6体目は大分空襲で失われました。じかに蛭子像を見られるのは胡町と万屋町の2体のみですが、2025年4月からはトキハ本店屋上の蛭子社も公開されます。
(大分市デジタルアーカイブ「おおいたの記憶」HPより抜粋)
ほこらの横に設置されている由来から抜粋すると、正治元年(1199年)に大友氏の初代能直公が下総国古河(いまの茨城県)から蛭子神社として勧進したと言われているようで、その後長い年月を経てこのトキハ本店の建物が完成したことによって現在の場所で奉安されたとのことです。
天気のいい日は風が吹き抜けてとても気持ちよく過ごすことができました。
高い柵があるので街を見下ろすことは難しいですが、開放的でとても静かな場所でした。
ほこらは戸が閉まっていて御神体を拝むことはできませんが、この大分という街をずっと守ってきた蛭子様に参ることができてよかったです。
あの屋上遊園地で遊んでいたころも、私たち大分の人々を見守っていてくれていたのかと、なんだか感慨深くなりました。
詳細はこちら
施設名 | 檜物町の蛭子様(府内の六蛭子) |
住所 | 〒870-8688 大分県大分市府内町2丁目1−4 |
休館日 | トキハ本店の営業日に準ずる |
営業時間 | トキハ本店の営業時間に準ずる |
HP | https://www.tokiwa-dept.co.jp/honten/ |