今回は、豊後大野市犬飼町で福祉事業を行っている「ライフサポートセンターなごみ園」が営む自家焙煎コーヒー専門店『nagomi coffee(ナゴミ・コーヒー)』が、2024年4月23日に1周年を迎えたということで取材してきました。
『nagomi coffee』へのアクセス
『nagomi coffee』があるのは、豊後大野市犬飼町。
大分駅からはおよそ26km。
犬飼インターチェンジから国道326号線を三重町方面へ進むと、左折して県道636号に入る道路にこちらの看板が。
入り口には、機関車と看板があります。
駐車場は上にありますので、そのまま『nagomi coffee』敷地内へお進みください。
『nagomi coffee』について
『nagomi coffee』を運営する「社会福祉法人萌葱の郷 ライフサポートセンターなごみ園」は、発達障がいや自閉症などの特性を持った子どもたちが通う施設です。
昨年2023年春にオープンした『nagomi coffee』は、幼少期からなごみ園を利用している子どもたちが、高校卒業後も慣れ親しんだ場所で楽しく生き生きと働けることを願い新たに設けられました。
元々はコーヒー専門店ではなく、コッペパン専門店をしようとしていたのだと話す施設長の秋月正博さん(上記写真中央)。
全員で先行して取り組む他施設などの視察を重ねていたそうですが、当時は「できるかなぁ」という心配の声しかあがらなかったそう。
“だけどやるしかない”という思いで試行錯誤していたある日、「パンを出すならコーヒーも出したいよね」という意見が出て、コーヒー豆の焙煎も行っている日田市の社会福祉法人「ぴぃたぁパンの家」に見学へ行くことになりました。
するとそこを見た全員が、今までと違う反応を示したといいます。
全員が自主的にコーヒーについて学んだり、資格のことを調べたり…それを見た秋月さんは実は当初コーヒーが苦手だったそうなのですが、みんなが楽しく働ける仕事・メンバーに合う作業ができる環境が一番だと考えていたため、自家焙煎コーヒー専門店に舵を切り晴れて『nagomi coffee』をオープンすることになったそうです。
メニュー
メニューはこちら。店内でゆっくりと楽しむこともできますし、テイクアウトもできます。
オープン当初と比べ、新しいメニューも増えたそうです。
『キャラメルマキアート』
今回私は、お客さんからの人気も高く写真映えする『キャラメルマキアート(500円)』をいただいてきました!
『キャラメルマキアート』で使用するコーヒー豆は、深く焼いたカフェモカなどにも使われる苦味の強い種類。
注文があってから豆を挽き、カフェラテを作ります。
その上に、生クリームとキャラメルソースをかけ、落花生とアーモンドのミックスナッツを飾ったら完成です!
コーヒーに苦味が強いものを使っているので、上の甘いトッピングとストローでよく混ぜて飲んで欲しいということ。
早速一口頂くと、カフェラテのほろ苦さを生クリームとキャラメルの甘さが包み込んだ幸せな美味しさが広がります。
挽きたての豆を使っていることもあり、コーヒーの華やかで深い香りが更にキャラメルマキアートの美味しさを引き立てます。
『nagomi coffee』の裏側に潜入
頂いたキャラメルマキアートに使われていた豆の他にも、店内には様々な種類のコーヒー豆が並びます。
こちらのコーヒーのコンセプトは「安全で美味しく質の高いコーヒーを、手に取りやすい値段で提供する」こと。
なんと今回は、なごみ園施設長の秋月さんが特別にコーヒーが店頭に並ぶまでの風景を見せてくれました。
お店の奥には、店内と同様清潔で綺麗に管理された焙煎所が。
倉庫を見せてもらうと、焙煎される前の生のコーヒー豆が大量に保管されています。
『nagomi coffee』では提供するコーヒーの値段を抑えるため、焙煎前の生豆を購入して手作業で欠点豆を取り除く工程を行っています。
素人の私にはどれも同じに見えるのですが、ハンドピッキングを行うみなさんは慣れた手つきで生豆に混入している不完全な豆を取り除いています。
全体の味に悪影響を及ぼす原因になるという欠点豆。
一つ一つ丁寧に取り除いていくことで、価格を抑えた質の高いコーヒーの提供ができているんですね。
ピッキングした豆は種類ごとにまた保管庫で管理され、深煎り・中煎り・浅煎りの3つに焙煎されます。
『nagomi coffee』では、多くの人が飲みやすいと感じる中煎りを中心に焙煎。
コーヒーに必要な技術や知識は、なごみ園に勤める職員が県内の焙煎も行う有名コーヒー店へ赴き研究したのだそう。
オープンから1年経ってもコーヒーの世界は奥深く、気温や湿度、環境によっては豆がうまく焼けないこともあるそうで、これからも美味しいコーヒーを提供するために全員で努力を重ねて行きたいといいます。
お店で購入できるもの
先にもご紹介した通り、お店では豆や粉を購入することもできます。
ドリップバックなども全て手作業で作られているそうで、おしゃれなパッケージはご自宅用だけではなくプレゼントやお土産にもピッタリですね。
また、県内・市内の洋菓子店から取り寄せた焼き菓子の販売スペースもあります。
毎週金曜日には臼杵市の「ゆうもあベーカリーalfine(アルフィーネ)」からパンも届くということなのでお見逃しなく!
店内右奥には、「社会福祉法人萌葱の郷 ライフサポートセンターなごみ園」で作られたアート作品も販売。
缶バッジやハンカチなど、素敵な作品が並びます。
オープン1周年を記念した商品
そしてカウンター横には1周年を記念して発売された商品もあります。
『nagomi coffee』のコーヒーを使用して抽出した、そのまま飲めるタイプの「リキッドコーヒー(800円)」です。
今後も新メニューなど更に充実させていく予定だということですので、Instagramから発信される新着情報をチェックしてみてくださいね。
みなさんも、美味しくリーズナブルで質の高い『nagomi coffee』の自家焙煎コーヒーを、お店でもお家でも是非楽しんで欲しいと思います!
情報はこちら
店名 | nagomi coffee |
住所 | 大分県豊後大野市犬飼町大寒2148-1 |
定休日 | 日曜日 |
営業時間 | 11:00-17:00 |
HP | https://nagomi-coffee.studio.site/ |
https://www.instagram.com/nagomi_coffee/ |